03年度の観察目標
| 平成13年と14年に30年ぶりでサクラソウ自生地に戻って、シーズン中は強風や雨以外は毎日つぶさに自生地内の様子を見てきました。そこに、疑問が色々と出て大声を張り上げてきました。疑問とは大きく分けて四つあります。 |
| 1.サクラソウが湿地帯植物という疑問 |
| 2.ノウルシがサクラソウに夏の間 影を作るという疑問 |
| 3.湿地状であれば繁茂し過ぎたオギは減少するという疑問 |
| 4.野焼きは昆虫の死滅を招くから刈り払いが良く肥料にもなるという疑問 |
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以上は、昨シーズン中に証拠写真を添えて信用できないと論破してきました。過去に言われてきた事柄について証明するデーターがまったく無く、高名な大学教授が自生地に一歩も踏みいれず、他の文献を盗用して自己の意見を添えた程度の文献を関係者らが後生大事に言い伝えてきたものでした。関係者の中には骨ぽい方もおるにはおりますが、宮仕いは楯突くことができません。私にはポンポン言うのですがね。 ここでおさらいしましょう。 |
| 1.サクラソウが湿地帯植物の疑問 |
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荒川流域のイニシエは度々の洪水から湿地帯的状態にあったことは事実でしょう。現に、さいたま市(浦和)から対岸の朝霞市にかかる秋ヶ瀬橋から上流に向かって以前は冠水橋であった羽倉橋の南側には今でも水溜まり(池)が散在しています。 つまり、水溜りはあっても湿地帯とは言えません。そして周辺の植生は湿地帯植物は希です。江戸時代はどうか知りませんが、現在では湿地帯植物だと唱えるのは苦しいですね。よしんば、イニシエは湿地帯植物であったとしても、明治以後、乱獲がたたって荒川流域からサクラソウが消え、大正9年に市民や学者らの尽力で当時の内務大臣から天然記念物に指定され、昭和27年に国の特別天然記念物として指定され、流域一帯でただ一つの生息地として残った。乾燥しきった環境にサクラソウは順応して生き続けている。湿地帯植物時代と似ても似つかないのではないか。湿地帯植物という観念を捨てるべき時期ではなかろうか。 |
| 2.ノウルシはサクラソウに夏の間 影を作るという疑問 |
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私が昭和42年、自生地に始めて足を踏み入れた当時、ノウルシは邪魔だなあという私の言葉に、当時の関係者らは異口同音に、夏の暑い時期にサクラソウに影を作ることから大事な存在だと聞かされた。長いこと私はその意に添って信じてきた。ところが平成13年、シーズンが終わっても張り付いていて、嘘だ〜、という現象に直面した。 ノウルシは5月17日頃から紅葉して落葉するのです。夏の暑い盛りから2ヶ月も前に消滅するのですから、サクラソウに影を作ってあげられるはずはありません。見てきたような嘘を言い、ですね。 |
| 3.湿地状であれば繁茂し過ぎたオギは減少するという疑問 |
| サクラソウは湿地帯植物であるから、湿りを取るのに上流の駐車場を池にすればじゃまなオギの繁茂を押さえられるという学者の案がありました。 |
| ここは自然池です 干し上がらない 水がある池は大小で 17面 ないのは7面 オギは水の中でも 大群落を形成する どうも憶測でものを 言いすぎますね |
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UP03/01/16 本1月16日朝、↑の記述は違っている。そこに写っているのはヨシであろう。ヨシは水性だから水の中で生存できる。一方、オギは水気があると生存できないという指摘がありました。 そこで急いで↑のカットの場所へ出かけ見たところ、たしかにヨシでした。写真A |
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写真Bもヨシ、雨が降った時だけ池になる場所。写真CとDは10M道路を挟んだ隣りのこれも雨が降った時だけ池になる場所。ただし、これはオギです。 実生で見せられると住み分けはなさそうです。オギが水に弱いとも思えない。 |
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余 談 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ |
| 4.野焼きは昆虫の死滅を招くから刈り払いが良く肥料にもなるという疑問 |
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戦後一貫して野焼きを平成10年まで続けていた。本来は自然の中で植物は営んでいたのだから人為的に野焼きするのは、昆虫の死滅を招き、このままでは30年後にはサクラソウは死滅してしまうと故人となった高名な学者の提言で刈り払いに切り替えた。 このほかに、ノウルシの盛衰の変化も見たい。昨年は、丈90cmもあるノウルシが30cmしかなかった。一昨年、森の中の大群落が昨年は絶滅したこともあるので自生地ではどうなるか。 可憐なサクラソウの群落を後世に残す意味で国の特別天然記念物指定がある。鑑賞に堪えられるようするから指定はあると思う。しかし、現状ではノウルシやオギに遮られて来訪者を落胆させている。 |